仕事で気をつけておきたいこと

介護現場では利用者のほとんどが高齢者であるため、身体または精神などに何らかの慢性疾患を抱えていることも、決して珍しくありません。

そのため介護士の仕事では高齢の利用者を常に観察し、少しでも異常を発見したら、速やかに対応することが求められます。

また介護士には高齢者がかかりやすい疾患の知識についても、普段から学んでおくことが肝心。

高血圧症をはじめ虚血性心疾患や脳血管障害、あるいは慢性気管支炎や気管支喘息など、介護現場で高齢者が抱えている疾患をよく理解した上で、常にきめ細かい観察を怠ってはなりません。

介護現場において高齢者の異常発見で心がけるべきポイントは、日頃から利用者一人ひとりの生活習慣や行動パターンなどを把握し、その乱れを少しでも見逃さないことです。

利用者の体調や食欲はもちろん、体温や脈拍または血圧や呼吸数などのバイタルサイン、さらに顔色や動作あるいは症状の訴えといった点については、介護士が十分に関心を持つ必要があります。

このように普段から利用者を多角的に観察し、もし気になることや疑問が生じたら、そのまま自己判断で済ませるのではなく、医療機関や専門家へ速やかに相談しなければなりません。

同時に介護現場の利用者から学ばせてもらうという、謙虚な姿勢も求められます。

特に慢性疾患を抱えている高齢者に対しては、個々の疾患についてよく理解しておき、ちょっとした悪化の兆候でも放置することなく、迅速に医療機関へ連絡することが重要になります。